はるなので


 今年はちょうど桃の咲く頃に桃染めをいたします。

 早稲田大学オープンカレッジで過去に何度が桃染めをしましたが
 今回は「まさにその」開花のころにあたります。

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 冬の剪定した桃の枝を煎じて染めますが、
 開花した桃を愛でながら、その桃色とじっくりと向き合うことができます。

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 溢れる陽射しの下で

 新生活に役立つ布もいくつか染められたらと思っています。

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 キッチンクロスとしてお弁当を包んだり、
 48cm四方なので首に巻くこともできます。
 リネンと紡いだタッサーシルクで手織りをしました。シルクのところだけしっかり色づきます。

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 桃色に近い方は灰汁で媒染し、黄色系はミョウバンで媒染しました。
 当日はおはぐろ液も選択肢に入ります。

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こちらは灰汁の媒染です。

 このほか水筒カバーにミトン兼ポットマット、文庫本カバーなどなど

 明日の雨を経てきっときっとあたたかい春が・・・
 



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はるなのに

なんでしょう。

 毎年この頃は気ぜわしいのにこの切なさ
 
 些細なことだけれど、心が震えること、胸がくくっとなることが
 日々訪れます。

 今日は妹の誕生日でした。
 妹の息子である甥は野球の試合で勝利しました。
 母の誕生日を果たして覚えていたかどうか。
 でも勝利がプレゼントになりました。

 妹の娘である姪は検査入院をしています。
 検査は無事終わり、あとすこしで退院できそうです。
 
 そんな姪にメールを送りました。
 「今日はなんの日か覚えている?」
 「ごめん、今日は眠くて・・・」
 「そうか起こしてごめん、今日はママの誕生日だから」

 すると姪から電話が
 「今日ってママの誕生日?」
 「うん」
 「うそ、最悪・・・」

 ずずっずずっ「うっ・・・」
 「ずっとここにいてくれたのに・・・なにもできなかった」
 涙を袖で拭いているような音がして
 「なにも・・・本当にどうしよう」

 「大丈夫だよ。◯◯に会えたことが一番のプレゼントだよ。
 そういうこと気にしないで元気になることがきっとママは一番うれしいから」
 
 反省しました。

 今年中学を卒業して高校に入学する姪、受験前にインフルエンザにかかったり精神的に苦しくなったり、そのたびにママが助けてくれたことが身に染みていました。でも中学生から高校生にあがるころ、素直に感謝を表現することが難しいのです。
 父親不在でもがんばるママに本当に感謝していて、そして入院するにはそれなりのお金がかかることも理解していて、そして今までママに対してちょっとわがままになってしまったことも、
 中学のある時期、私は自分で感情を調節できなくなることがありました。
 そういう自分が嫌だけれどどうしようもなくて。
 きっと姪もそうだったのでしょう。

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4月8日の早稲田大学オープンカレッジのサンプルです。

電話を切りしばらくして
 「おしえてくれてよかった。ありがと」
 とメールがきました。

 なによりも姪が元気になるのが妹への一番の誕生日プレゼントです。
 
 どうか、今日はゆっくり休んで◯◯。

春が一歩づつ


あの春の嵐あたりから
あたたかい陽射しやひだまりに包まれたとき、「ふんわり」と春の香りにも包まれます。

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肌寒い夕のあのもうすぐ門出のときという、宙ぶらりんで切ないような、ほんわりした不安を背負いながらの心地よさ
春の気配です。

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このあと革をカットしました。
見つけた改良点からもうすこし、この入れ物と向き合います。


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水仙の花をいけよう。


 梅が青空へとてもキレイに蕾をつけていた。
 わさわさしている野生の枝を剪定し、こういうときは必ずキレイな色の花が咲くと、頷く。

 白梅から紅梅の色と、ゆかりの色を彩る。

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 ふとおもいかえして広げた池坊専応口伝

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 地元では席書大会で、そういえば学生のころ、震えながらシモヤケの手で緊張したあの凛とした場で、墨の澄んだ香りに背筋が伸びたことを思い出す。見渡すとみんなとても上手で一番自分が下手だった。毎年そう思った。

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 明日は馥郁の香に包まれて染める。

 もうすこし準備を整える。

 白い梅の枝から染めていく。
 メジロや鶯、梅の園「不老園」に出かけたあの山の景色、それぞれが持つ梅を思い起こしその手が染める。

 

あたらな

 新しい年を迎えました。
 
 年末に引越をしました。

 昨年の秋に熱傷を負いました。
根性だったり強い意志だったり、また傷を見て大きな石が胸に置かれたような気分になったり、擦ったり、不安になったり、前を向いて歩こうと笑顔で朝を迎えているうちに、皮膚が再生されて湯船につかれるようになった。

 早く直したい、よくなりたいという私の勝手な希望など些細な力だ。そんなこととはおかまいなしに細胞分裂が行われ身体が作り出されている。
 ただひたすらに生み出されている。
 
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 とてもおこがましいことですがこの経緯が「あっ植物に近づいた」と、それが(さんざん迷惑をかけお騒がせをしておきながらどういう了見かということですが)うれしく合点がいったのです。
 発芽し芳しい若葉のときを経て綺麗な花を開く。
 このことでどれだけの彩りを放っているでしょう。
 おしべめしべがく・・・この調和がときを経て移り変わり強く儚くひたむきでしたたかで美しい。

 子孫を残すため、生き残る術などとそのイトを手繰ることなど、その草木の様から愚かなこととお腹を抱えます。

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 新たな工房は木組みの家です。漆喰の壁、杉床に檜の柱は大人よりも子供を呼びました。「めっちゃかわいい」「最高じゃん」「すげぇいい」と覗きに来てくれ愛犬Pが尻尾をぴんぴんと歓迎します。

 糸が紡がれて草木で染まり機で織りなすことで出来上がる布テキスタイルがここの日常となっていきます。皆の声が響く川風の調べとともにカラカラぐつぐつトントンとこつこつ制作していきます。

 引越のとき、
 障子を一緒に貼り替えてくれた原茂ワインの醸造家夫妻
 チーズの差し入れに来たら荷造りに巻き込まれそのまま機の解体を一緒にしてくださったイラストレーターの福永由美子さん
 たくさんのおいしいパンで元気づけてくださったパンテーブルさん
 怪我で思うように動けない私をフォローしてくれた両親
 新工房の撮影をしてくださった写真家の古屋さん
 (このブログの写真は私が撮ったものです。古屋さんのお写真はそれはもう素敵です)

 そのほか多くの方の協力を経てなんとか引越をすることができました。

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 そして新工房「川風の調べと紡ぐ家」を設計してくださった
 建築家の齋藤亜紀子さん
 手際がよくてなんでもこなすその姿勢が柔らかくて、ざっくばらんでさっぱり、でもあたたかくて、決して圧を与えずに導いてくださいました。
 新工房でこうしてPCを開いていることはまだ夢のようです。
 ずっと前からのお知り合いのように私の好みをするするとひきだして広げて、ときには悩みを打ちあけたり、プレカット見学、薪ストーブ見学、アンティーク家具工場見学、打ち合わせや息抜きのカフェやランチなど楽しい日々でした。
 建築関連の方々とのふれあいや繋がりはこれからも大切にします。

 身体も「ところ」も「とし」も新たになった本日、
 どうぞよろしくお願いいたします。

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 「川風の調べと紡ぐ家」
  テキスタイル
  飯島たま

追伸 昨年末には怪我によりいろいろな方にご迷惑をおかけしました。
    申し訳ありません。
    そしてお力添えを本当にありがとうございました。
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TAMA IIJIMA

Author:TAMA IIJIMA
いきものから繊維をえたり、彩ったり、布を織ったり、たちどまり、つまづいたりしながら楽しいときを過ごす小さなモノです。

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