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植物染め教室 追記

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藍の生葉染め 未精練のシルクショール、夏の結婚式などにも活躍します。



じめじめとしてカタツムリにとっては心地いいけれど、人は不快になる陽気、梅雨のなか休みです。
実際は台風が発生しているそうなので、明日から雨模様を覚悟しています。

なんとなく懐かしいくらいのじめじめ感、まさにこのあたりの梅雨だと勝手にとらえソーダ水2本目を空けようとしています。
犬と猫はすこしおとなしくて、そこは楽です。

さて植物染めの教室ですが、来年の3月まで予定を組みました。
急遽決まった7月12日(金)東洋(日本)茜は残り1枠ですが、他は余裕があります。


2019植物染め教室 改訂


藍リネン肩

こちらはインド藍で染めたリネンショールです。こちらをご希望の方も大丈夫です。
染める布などにつきましてはお気軽にお問い合わせください


8月の藍は涼しい作業となります。


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植物染め教室をはじめます

気持ちのいい風、なにかしないともったいないとつい欲がでてきます。
パラソルを出して道具を洗いながら、いい季節だなと景色を見渡します。そして今朝自転車で採って来た蓬の葉を刻み染めの準備を進めます。

昨年度3月で13年続けていた早稲田大学オープンカレッジの草木で染めを楽しむ講座が終了しました。なんと豊かで楽しい時間だったことか!
毎回、毎回不安でしたから、3時間の講座のあとの「終わったー!」という安心からの脱力、そして解放感が心地よく、それでも心身ともにくたくたとなり、高揚がおさまらないまま電車にのり家にかえると愛犬が「おかえりー!」ジャンプ20回で迎えてくれそのままお方付けーこの流れを何度となくくりかえした13年は私にとっては充実したひとときでした。

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この講座に携わってくださった皆様、受講してくださった皆様、本当にありがとうございました。至らぬ点が多くご指導いただくこともありました。
また大切にしてきました講座の時間で、多くのことを学ぶことができました。

そして今度は場をかえて山梨の工房で染めの教室を開催することとなりました。
実際に染材となる植物が生息しておりますので、植物で染めることをより実感されることと思います。
晴れたら正面に富士山を拝み、川風の調べに耳を傾けながら染めていきます。

興味をお持ちの方は、ぜひお問い合わせくださいますようお願いいたします。
HPのお問い合わせフォームからも受けつけております。

参考までに第一回目で染められるストールの写真です。
このほか帆布や風呂敷等も可能です。

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コットンスカーフ

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リネンスカーフ




日程

 6月1日(土)、 5日(水)  野ばら染め 植物性繊維を染めます
  (または柿の葉) 帆布、リネンスカーフ、手ぬぐいなど

 8月3日(土)、 7日(水) *藍の生葉染め 動物性繊維を染めます
    シルクスカーフ、羊毛などから選択

 9月4日(水)、 7日(土)  生柿渋染め   団扇、吾妻袋など

10月2日(水)、 5日(土)  胡桃染め 風呂敷、帆布、糸など

12月4日(水)、 7日(土)  落ち葉染め   動物性繊維を染めます
    帯あげ、絹糸、羊毛、スカーフなど
2020年
 1月8日(水)、11日(土)、2月5日(水)、7日(土)
   紫根染め 動物性繊維を染めます
    帯あげ、絹糸、羊毛、スカーフ

各回の1週間前までにお申し込みをお願いします。定員に達しましたら締め切りとさせていただきます。
お申し込み後に、メールまたは封書にて生地や糸をご連絡します。いくつか候補を上げますのでその中からご選択いただいきます。糸染めも可能です。
各回3名から5名までです。1日で1作品を染めます。
ただし紫根染めは2日間かかりますので原則2日間のご参加をおすすめします。
*藍の生葉染めの他、希望される方は藍の発酵建て染めも可能です。
季候により染材となる植物を変更させていただくことがあります。

クリックしていただきますと拡大表示されます。

植物染め教室

1日かけてしっかり染めていきます。
不明な点などございましたらお気軽にお問い合わせくださいませ。

雉子やいたちの棲む、そして春の日射しの居る春日居でお待ちしております。

お申し込み/お問い合わせ
川風の調べと紡ぐ家
テキスタイル
飯島たま
〠406−0004山梨県笛吹市春日居町小松699−1
☎0553−37−1482
tamayula@gmail.com



和綿の手紡ぎ植物染め手織りのハンカチです。

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手紡ぎ手織り教室


小さな工房なので梅と水仙をいけましたら、香りで春の華やぎです。


お庭のソヨゴ冬青


川風の調べと紡ぐ家
手紡ぎ手織り教室 2019 前半

3月26日(火)定員に達しました。
3月27日(水)、 3月22日(金)、3月23日(土)
4月 9日(火)、4月10日(水)、 4月12日(金)、4月13日(土)
5月21日(火)、5月22日(水)、 5月24日(金)、5月25日(土)
6月18日(火)、6月19日(水)、 6月21日(金)、6月22日(土)

10:30~12:45(午前)/13:30~15:45(午後)

□手織り 各回3名 1枠4,000円 材料費別

※午前午後を通して受講される方は1日7,000円
西陣で使用されていた日本製の高機2機
整経(経糸を整える)などの機支度が行ってある機で織ります。

経糸はリネンを使用します。
その他の糸をご希望の方はご相談ください。

織り4

□手紡ぎ 各回1名 1枠2,500円 材料費別
 
※3回目以降は1枠2,000円 


アシュフォード製の紡ぎ車を使います。
定員になり次第締め切りますがキャンセル待ちも受けつけます。

詳細などご不明な点がございましたらお問い合わせをお願いいたします。

【アクセス】
東京方面から電車をご利用の方は山梨市の駅まで送迎します。

行き:新宿発8:30 特急あずさ松本行きに乗車 山梨市10:05着 下車
 山梨市発10:09小淵沢行きに乗車 春日居町10:13下車 

帰り:山梨市発16:20 特急かいじ新宿行きに乗車 新宿17:51着

ダイヤ改正が行われる予定です。ご注意くださいませ。

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工房の様子と手紡ぎ植物染め手織りのマフラー

車で直接通われる方には駐車スペースが充分ございます。

お気をつけていらしてくださいますようお願いいたします。

【お申し込み/お問い合わせ】

川風の調べと紡ぐ家
テキスタイル 飯島たま

〒406−0004
山梨県笛吹市春日居町小松699−1

tel 0553−37−1482
tamayula☆gmail.com ☆は@です。
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本の派閥 つづき

社会人を経て英語学科に編入した一番の理由は好きなだけ本を読めるということ。そういう時間が必要でした。学生という肩書きのおかげで後ろめたさもなく、読むべき本もたくさんあり、充実した日々を過ごしました。
そのころは1年に200冊から300冊、学術書から物語、フィクション、ノンフィクションなど幅広くしっかり読み込みました。指導教授のお薦めの本で私は今の道への入り口を見つけました。

学生でしたから論文を書くのに10冊以上の本を持ち歩くこともあります。
それらを全て買うことはできません。付箋をつけて繰り返し参考にするものや図書館でなかなか借りることのできないものを少しずつ買っていきました。それでも諦めた本の方が数倍あります。

帯1
梅と桜で染めた絹糸で帯を織りました


今、糸を紡いで、植物で染めて、手機で織っていると、ときおり道に迷うことがあります。
そんなときに手にした本は、読み進めると世界がぐんぐん広がり見失っていた道標に「ぱっ」とアカリを灯します。紙の束の書物を紐解くとそこには想像を越えたワクワクする物語がかくれていてそのうちに迷いは消えて読みたくて、織りたくて、というやる気に満ちてきます。

そのような本にであったときは、心に物語を仕舞っておきます。
でも、仕舞っていることさえも思い出す余裕がないときもあります。

そう、振り返るとそこにその本があったら。
本を所蔵するのに意味などいらないかもしれませんが
こういう本は手元に置きたいものです。ときに本は「どこでもドア」の役目を果たしてくれますから。

物語は小説だけに限らず、図録、紀行、論文、いろいろ。

高校の図書館は、もっと利用すればよかったと悔やみます。時間に追われていましたし、情緒不安定な自分に嫌気がさしていました。その居心地に気づく余裕がなっかたのだと思います。

椿灰
椿を燃やしました。紫根とともにムラサキを染める大切な素材です。

本を借りる派、買う派という流派か派閥があるとしたら、どちらにも属さずお茶を濁しにいく派となりそうです。
文字や物を保つことに価値のある文化、消えてまた表れるという巡りを尊ぶ文化、相反するようで呼応しています。
双方の価値を携えた織りなす生地は命の営みのようです。
線引きがあいまいなのが心地よく、この営みが古代から行われていたことで、タイムトラベルではないけれど時を越えて壮大な物語が心に描かれます。
そのまま糸を紡ぐこと、糸を巻くこと、染めること、織ることがぐるぐるとまわって繋がっています。

私がこのテキスタイルに出会ったとき「見つけた!」と「これだ!」とそのままその道を歩いているけれど
「本」や「物語」はずっとそこにあり私を支えてくれている。

「音楽」「映画」もそう。藝やアートはどうしようもなく辛い過去を時を経て生きる糧へとする力がある。
それは中石器時代から変わらないことのようで、時空に想いを巡らせるとくらくらするけれど、そうだねと、頷きます。

家政婦のサラ
どこでもサラ


本の派閥



本をたくさん読んでいる人に憧れたのはいつからでしょう。

小学生のころにはひと月に何冊読むと「本好き」で「趣味は読書」となるのだろうと、本を読むことは救いであったし何度も助けられたけれど、そういう肩書きに憧れてもいました。



高校の図書館のバックヤードには音楽の先生と司書の方の部屋がありました。

決して新しくない図書館は歩くとどっしりとして建物自体が根を生やしているようでした。樫の木だったろうか、欅もあったかもしれません。大きな樹々に囲まれていた佇まいが記憶に焼きついています。薄暗い図書館の裏に隣接する仄明るいバックヤードには珈琲メーカーがあって音楽の先生が愛用していました。
古い洋館風のガラス窓から入る明かりと珈琲メーカ-のコポコポという音、本と珈琲と洋館に木漏れ日、フィルムのような静かであたたい時が流れていました。
そう冬でした。確か石油ストーブと小さな流しもありました。隠していた傷に気づいてくれた先生とその場にたまたまいた友人に生まれてはじめて珈琲を淹れました。
「わかるか?」と訊かれた時に「なんとなく」と答えてしまったからさもないふりをしながらも「このぐらいですか」と要所要所を尋ねて珈琲をセットします。


「大丈夫ですか」の問いに
「まあいいでしょう」と返してくれたけれどきっととっても薄かったことでしょう。生まれてはじめてドリップした珈琲を口にした私が「おいしい」と思ったくらいですから。
その部屋の常連となっているたまたまいた友人は「うん大丈夫」と頷きました。いつも飲んでいるという慣れた姿がとても「読書家」に見えました。

「この本読んだことあるか?」
「じゃあこれは?」「これはどうだ?」という問いに
「うーん読んでいないと思います」
「小学校か中学のときか読んだかもしれません」
「読んだことありますけれど・・・最後どうなりましたっけ?」
「はい、あります」「持っているけれどまだ読んでいません」などなど。
出てきた本はどれも名作と呼ばれるものばかり、その中で三分の一くらいは読んだような・・・というものでした。

「あー、それは◯◯です」
「はい、その話は□□でしたね」
「読みましたけれど、◯◯な気持ちになってしまった」とほぼ全てのタイトルで物語の世界を紐解いたたまたま友人。
すごい、ほとんど読んでいて全ての物語を自分の中に仕舞っている、「この人だ」と私は脱帽、心の中で拍手喝采でした。

サラとP


話をしているとたまたま友人の家にはほとんど本がないのだそう。全て図書館で借りて読んだとのこと。その場にいて自分が恥ずかしくなりました。私は家にもっと本があったらいつでも本が読めるのに、もっと本に囲まれたい,と思っていましたし、そういう人が「読書家」で「本好き」だというイメージが固まっていました。
この薄い珈琲タイムの後はたくさん本を持っている、よりもたくさん本を読んでいる人、たくさん本を読んでいる人、よりもたくさんの物語をもっている人こそが「読書家」だと思い直すようになりました。

つづきは明日