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よしなしごと 1/9

秋桜

陽射しが強くなって来た運動会、小学校の校庭で観客エリアからぐるっと校庭を見渡すと様々な笑顔で満ちていた。 老若男女の顔から幸せや喜びや楽しさがこぼれていた。もちろん勝ち負けがあるから面白いのだけれど、入退場でカメラを向けた家族席に手を振ったり、不慣れな解説を一生懸命さでカバーするアナウンスに慣れたり、場所取りはしたけれど撮影に夢中でちっとも陣地に戻らない観客大移動など、どれもこれも無邪気に頑張る小...

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桃のはなびらから新緑へ 

弥生の頃のおはなしです。春の高校野球をラジオで聴きながら手仕事をする。緊張感があり一球一球、そのときどきが生きていて澄んでいる。甲子園と高校球児が綴るこの物語は切なくも清々しい。とりおり手紙を書く。封筒を選んだり切手や封で悩んだり、万年筆にしようか筆にしようか、いや色鉛筆でイラストでもなんて楽しくなって誤字だらけの乱文というお粗末な内容なのにそのままほんのすこし気にしながら投函する。そんなことをた...

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はるなのに

なんでしょう。 毎年この頃は気ぜわしいのにこの切なさ  些細なことだけれど、心が震えること、胸がくくっとなることが 日々訪れます。 今日は妹の誕生日でした。 妹の息子である甥は野球の試合で勝利しました。 母の誕生日を果たして覚えていたかどうか。 でも勝利がプレゼントになりました。 妹の娘である姪は検査入院をしています。 検査は無事終わり、あとすこしで退院できそうです。  そんな姪にメールを送りまし...

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ひとかわむけました。

ひとかわむけたら冬でした。生まれ変わった皮膚は透きとおり茜を灰汁で媒染したような純できらきらして生ものです。ひと月まえに染める液を左手足に浴びて熱傷しました。染める液が植物を煎じたものだったので、ほぼ熱湯と見なされました。「染料で・・・」と口にすると「えっ」と診察室に緊張が走りました。「染料はなんですか?」「つつじです」「えっ」拍子抜けの「えっ」で緊張が解けました。化学染料だったら、手足は深刻な状...

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フリーター工房を建てる

いろいろな方に支えていただきながら川原の原っぱに工房が建とうとしている。タッチの効果音のようなカッキーンという鐘やさらさらさらという草の声、無口な雉子、おしゃべりなムクドリ、流れる川にまわる天、原動力に囲まれて川風の調べとともに紡ぐ外国文学を夢見た幼い頃、植物や空の風景に思いを馳せそれらに頼り育まれたころ、調和やバランスから生まれるさまざまな美しさに気づいた川原、その恐ろしさも知る。きっとそういう...

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