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運動会 

昨年夏、甥が足を骨折した。大好きな野球の練習を休みひとりで家にいた。
父親がいないので母親は仕事を休まず日常をぎゃー、あはは、ちょっと・・・と巡る。まわりは心配でも、力を届けたくても、ただ甥の成長を祈る。

 運動会の練習は本番一週間前に医師から参加の許しを得た。保育園のころからリレーのたびにアンカーをまかされ、ゴールテープをきることが台本に書かれているような運動会を経験してきた。人数が足りなければ2回走り、2回走れることがうれしくてお弁当もごきげんに食べていた。そして当日、親友のHくんが熱をだして運動会を欠席した。「走れるか」「うん!」いつものように2回走ることを先生と決めた。

 一回目、速い、でも右足がおかしい。「痛いんだよ、でももうアンカーは変えられない」タスキを渡されそのまま必死に走る。足を引きずりながら次々にこされて行く甥はゴールしたあと歩くことができず先生に担がれて退場した。仲間も声をかけられない。誰の顔もみることはできない。ただぎゅっと抱きしめ私は仕事場にもどった。甥はそのまま運動会を棄権し病院へいき、またしばらく野球ができなくなった。

 冬頃からようやくみんなと同じメニューの練習をこなし、今年度からすこしづつ試合にだしてもらえるがまだレギュラーではない(小4です)。
大きな大会の地区予選がはじまり、順調に決勝まで進む。暑い、行きたいけれど水曜から始まるイベントの準備をしよう。私は私のするべきことにベストをつくそうと。
「優勝したよ」18年ぶりの快挙です。うれしい。

 そして昨日、その甥が将来、徴兵制度に参加することになるかもしれない法案が可決された。苦しい。他人事ではない。
 この政党に投票をしませんでした。投票された方は、自分の愛する人が法律によって戦地にいくことになる、殺されてもその戦いが負となれば殺人者が讃えられ殺された愛する方が罪人にされることになるということに賛同したのです。
 今日からその時が、映画でも写真でも昔話でもなく訪れることを承知したということなのです。
 どうして、と苦しい。でも糸を紡ぎ続け、この法案の廃案を祈り、ここに綴る。
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