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あお く あか く しろくろ つけず

あか あお しろ くろ

文字がなく言葉は口から発する音の存在が大きかったときからこの

あか あお しろ くろ 

という色名がありました。

これは「あお」い
紫や紫紺と名づけずいろいろなあおをと、試みる。
色づくこと、色づくものを「あお」と口にしていたころの人々に沿うように水と火と植物、木々の灰汁や鉄分で生まれるよう手を添えた。
いろんな色が「あお」かったとき言葉の「あお」だ。

IMGP2548.jpg


文字が生まれてから「いろ」は文字で彩られ色とりどりになるとそこに暮らしや文化が映し出されて、そして消えてなくなりということが繰り返す。淋しさや喜びもともに存在する、植物で大地で彩るその色は、十人十色、十草十色でそこに新たな色名が生まれる。もう全部「あお」いということはなく、明るいから「あか」いということもなく青、蒼、碧、藍、紺、紫、藤、桔梗、茄子、空、海、水と、まだまだ続きます。

またあおいけれど曇りの日にはすこし暗くみえて「いやむらさき」かと、そのあいまいなところに気づいて名づけて愛でて、ときに拘り気をもみ心を掴まれる。その細やかな繊細な糸へんの世界が私はとても好きです。

IMGP2551.jpg
庭の藍と紫根、そして市販の紫根で染めました。

建築中の工房に軒と縁側(デッキ)、そして台所は土間がいいと思ったのはその外と内の間の一つひとつ、一歩一歩近づくところに魅かれるのか。白黒つけずにだんだんとあちらの世界に入っていく、線をひかずにときには内でときには外の世界となる。
かつてノーベル文学賞を受賞した大江健三郎氏の『あいまいな日本の私』を思い出しました。あいまいだから心地よいこともあるのだな。

IMGP2561.jpg
庭の茜で染めました。左端のみ桜の心材です。茜空


優柔不断な自分へのいいわけです。
さて秋晴れ、空模様が私の心のようにコロコロ変わらぬうちに動きます。

IMGP2554.jpg
掘り起こしたときには文字でいう赤よりも橙色、朱色、茜色。こちらのひと仕事終えた茜は「あかあか」しています。

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Comments - 3

celeste  

No title

今下訳している本に、lignum brasiliumという木が出てきます。蘇芳の仲間で赤い染料の採れる、別名ブラジルウッド。brasiliumは中世のラテン語で熾火という意味なんだって。火のようなあかるい色。インドの蘇芳をこの名前で呼んでいたポルトガル人が南米にたどり着いたとき、同じように赤い染料の採れる木を見て同系だと考えて、同じlignum brasiliumという名前をつけたそうです。大航海時代からこの木の取引が活発になって、やがてその木の生えていた地域も「ブラジル」と呼ばれるようになったそう。

たまちゃんのあかを見てこの話を思い出しました。日本でも愛されていた蘇芳を、ヨーロッパでも南米でも珍重していたんだねぇ。

2016/10/22 (Sat) 14:15 | EDIT | REPLY |   

TAMA IIJIMA  

Re: No title

lignum brasilium と「ブラジル」との関係、興味深く、色彩と呼び名が時空を越えることがcelesteさんのコメントによって想像できて映像が浮かびます。とても面白いエピソードをありがとう。個人的に調べてみます。

2016/10/22 (Sat) 20:46 | EDIT | REPLY |   

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2016/10/23 (Sun) 19:33 | EDIT | REPLY |   

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